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日常の出来事から、漫画やゲームの感想を綴っていきます♪
2007/05/08 (Tue)
サイトをOPENさせてから一日が経ちました。
お越し頂き、本当にありがとうございます
サイトの方で、緋色SSを先程更新してきましたが、こちらに来てくださった方にサイトまでお越しくださいとは二度手間のような気がしますので、ここでも載せます。
すみません…。今月中旬にはサーチ様のリンクをサイトの方に変更いたしますので、それまでご了承ください。
内容は全く一緒です
さて、緋色SS 六作目です。
参考に触りだけ。続きは「続きを読む」からどうぞ☆
『下り坂のち上り坂 前編』 真弘×珠紀
「あー、今日も良い天気だなー」
屋上でのランチタイム。
日の光がさんさんと屋上全体を照らしていた。
いつものように焼きそばパンを頬張りながら、真弘が気持ちよさそうにそう言う。
「え?」
その真弘の言葉に賛同こそあれ、聞き返されるとは思わなかった。
同じく屋上でランチタイムを過ごしている他の守護者たち。
そこには昼食を食べる手を止め、不思議そうな顔でこちらを見る拓磨、慎司がいた。
そして、無表情の祐一。
表情からは読み取りにくいが、長年の付き合いだ。
彼もまた二人と同じく、何か疑念を抱えているということは分かる。
「真弘先輩、もしかして今日の天気予報見ていないんすか?」
拓磨がそう真弘に問いかける。
「んあ?天気予報?」
まだ焼きそばパンを頬張っているせいか、少しくぐもった声で今度は真弘が問い返す。
「そうですよ。午前中は晴れましたけど、その後徐々に天気は下り坂になって…」
「帰宅する頃には、本格的に降り出すようだぞ、真弘」
慎司の言葉に祐一が続けて話す。
「あ、雨だってぇ!?」
驚きのあまり、思わず大声をあげる。
拓磨、慎司、祐一の三人は無言でそんな真弘に向かってうんうんと首を縦に振る。
「え?あ?だって、今はこんなに晴れてるじゃねぇか!」
見るままに晴天である空を見上げて言う。
雲一つないといっても過言ではないほど、澄み切った青空。
だから、自分も何気なく言った一言。
その一言からこんな展開が待ち受けているなんて考えもしなかった。
「その様子だと本当に知らなかったんですね…」
「急に先輩が変なこと言い出すから、ふざけているのかと思いましたよ、俺」
「真弘らしいな」
それぞれ好き放題に語る三人。
そして、休めていた手をまた動かし、おもむろにランチタイムを再開する。
「それにしても、天気予報見て来なかったんですか、真弘先輩?」
慎司が持参したお弁当をつつきながら、軽く放心している真弘に尋ねる。
「あ?いや、見る時間がなくて、だな…」
少しばつが悪そうな返答。
「あー、アレすよね、先輩」
そんな様子を見て、拓磨がニヤリと笑みを浮かべる。
「…アレか…」
ぼそっと呟く祐一。
「あっ、アレですか…」
何かが思い当たったように二人に続く慎司。
「だあぁぁぁ!!アレって何だ!!?
言いたいことがあるなら、はっきりと言えっ!!」
煮えきれない三人の態度にしびれを切らした真弘が叫ぶ。
そんな真弘とは対照的に冷静な態度で話をする祐一。
「アレはアレだろう。
真弘、遅刻の常習犯だったお前が最近遅刻をしなくなったらしいな…」
「っ!」
先ほどまでの勢いはどこへやら、途端に静かになる真弘。
「そうすよね。俺たちが何を言っても聞かなかったあの先輩が…」
「そうですよね、僕も驚きました。
…ということは、朝の仕度を急いでする分、天気予報を見ている時間がない、ということですね?」
笑顔でそう確認する慎司。
どことなく、その笑顔がいつもと違うような気がするのは気のせいだろうか。
祐一は相変わらず無表情で、食べ終わった昼食の片づけをしている。
そして、明らかに笑うのをこらえている様子の拓磨。
「おいコラ、拓磨…。そんなに俺様に殴られてぇのか?」
一連の流れから何かもやもやした気持ちが抜けない真弘の矛先がいつも通り仲は良いがその分何かと憎らしい後輩へと向かう。
「いやいや、それは勘弁してくださいよ」
拓磨が困った表情で答える。
「そういえば、今朝珠紀先輩は傘を持っていなかったんですか?」
今この屋上に流れる空気を知ってか知らずか、慎司が優しくそう尋ねる。
今にも拓磨に殴りかかろうとしていた真弘がその拳を止める。
その影でほっと安堵する拓磨。
そして、ある意味、慎司が最強なのかもしれないなと心の中で呟く。
「ん?あぁ…、今日はあいつには会ってないからな…。
傘とか全く気付かなかったな…」
その言葉に一斉に反応する三人の守護者。
「なるほど…そういうことなんすか。
そういえば、今日はあいつ、アレでしたね…」
「それは良い傾向だな」
「先輩、習慣になっているんですね…。
このまま遅刻しない生活を続けていけたらいいですね」
先程から何とも言えないこの三人の態度。
はっきりと何かを言われたわけではないのに、ふつふつと怒りが沸いて来る。
「お前らなぁ…」
震える声を出しながら、思いっきりその何ともいえない怒りをぶつけようとしたときだった。
「あっ!そろそろ昼休み終わってしまいますね」
「じゃあ、教室に戻りますか」
「そうだな…。真弘、先に戻っているぞ」
そそくさとそれぞれ持参していたものを持って屋上をあとにする。
屋上にはただ一人。
どこにもやりようのない気持ちを抱えたまま、その場に突っ立ったままの男がいた。
そして、空を見上げれば、先程までの晴天から一転、黒い雲が近付いてきている所だった。
まるでそこに立ち尽くす男の心の中を表わしたかのような空だった…
続
【あとがき】
いかがだったでしょうか?
初の連載もので、あわあわしております。前・中・後の三編構成の予定です!
続き物と銘打ってはいますが、読み切りのような形式を目標に書いてみました。
今回、屋上メンバーを頑張って登場させてみました!
狗谷さんは難しいので未登場で…、精進します…。
しかも、珠紀の姿がありません(笑)中編で登場します!
といいますか、ヤバイです!
どうにも私が書く慎ちゃんはほんのりブラック化してしまい…げふん。
もちろん、慎司君が嫌いなわけではありません!
緋色キャラ全員大好きですヾ(´▽`)ノ♪
それでは読んでくださった方、本当にありがとうございました
その真弘の言葉に賛同こそあれ、聞き返されるとは思わなかった。
同じく屋上でランチタイムを過ごしている他の守護者たち。
そこには昼食を食べる手を止め、不思議そうな顔でこちらを見る拓磨、慎司がいた。
そして、無表情の祐一。
表情からは読み取りにくいが、長年の付き合いだ。
彼もまた二人と同じく、何か疑念を抱えているということは分かる。
「真弘先輩、もしかして今日の天気予報見ていないんすか?」
拓磨がそう真弘に問いかける。
「んあ?天気予報?」
まだ焼きそばパンを頬張っているせいか、少しくぐもった声で今度は真弘が問い返す。
「そうですよ。午前中は晴れましたけど、その後徐々に天気は下り坂になって…」
「帰宅する頃には、本格的に降り出すようだぞ、真弘」
慎司の言葉に祐一が続けて話す。
「あ、雨だってぇ!?」
驚きのあまり、思わず大声をあげる。
拓磨、慎司、祐一の三人は無言でそんな真弘に向かってうんうんと首を縦に振る。
「え?あ?だって、今はこんなに晴れてるじゃねぇか!」
見るままに晴天である空を見上げて言う。
雲一つないといっても過言ではないほど、澄み切った青空。
だから、自分も何気なく言った一言。
その一言からこんな展開が待ち受けているなんて考えもしなかった。
「その様子だと本当に知らなかったんですね…」
「急に先輩が変なこと言い出すから、ふざけているのかと思いましたよ、俺」
「真弘らしいな」
それぞれ好き放題に語る三人。
そして、休めていた手をまた動かし、おもむろにランチタイムを再開する。
「それにしても、天気予報見て来なかったんですか、真弘先輩?」
慎司が持参したお弁当をつつきながら、軽く放心している真弘に尋ねる。
「あ?いや、見る時間がなくて、だな…」
少しばつが悪そうな返答。
「あー、アレすよね、先輩」
そんな様子を見て、拓磨がニヤリと笑みを浮かべる。
「…アレか…」
ぼそっと呟く祐一。
「あっ、アレですか…」
何かが思い当たったように二人に続く慎司。
「だあぁぁぁ!!アレって何だ!!?
言いたいことがあるなら、はっきりと言えっ!!」
煮えきれない三人の態度にしびれを切らした真弘が叫ぶ。
そんな真弘とは対照的に冷静な態度で話をする祐一。
「アレはアレだろう。
真弘、遅刻の常習犯だったお前が最近遅刻をしなくなったらしいな…」
「っ!」
先ほどまでの勢いはどこへやら、途端に静かになる真弘。
「そうすよね。俺たちが何を言っても聞かなかったあの先輩が…」
「そうですよね、僕も驚きました。
…ということは、朝の仕度を急いでする分、天気予報を見ている時間がない、ということですね?」
笑顔でそう確認する慎司。
どことなく、その笑顔がいつもと違うような気がするのは気のせいだろうか。
祐一は相変わらず無表情で、食べ終わった昼食の片づけをしている。
そして、明らかに笑うのをこらえている様子の拓磨。
「おいコラ、拓磨…。そんなに俺様に殴られてぇのか?」
一連の流れから何かもやもやした気持ちが抜けない真弘の矛先がいつも通り仲は良いがその分何かと憎らしい後輩へと向かう。
「いやいや、それは勘弁してくださいよ」
拓磨が困った表情で答える。
「そういえば、今朝珠紀先輩は傘を持っていなかったんですか?」
今この屋上に流れる空気を知ってか知らずか、慎司が優しくそう尋ねる。
今にも拓磨に殴りかかろうとしていた真弘がその拳を止める。
その影でほっと安堵する拓磨。
そして、ある意味、慎司が最強なのかもしれないなと心の中で呟く。
「ん?あぁ…、今日はあいつには会ってないからな…。
傘とか全く気付かなかったな…」
その言葉に一斉に反応する三人の守護者。
「なるほど…そういうことなんすか。
そういえば、今日はあいつ、アレでしたね…」
「それは良い傾向だな」
「先輩、習慣になっているんですね…。
このまま遅刻しない生活を続けていけたらいいですね」
先程から何とも言えないこの三人の態度。
はっきりと何かを言われたわけではないのに、ふつふつと怒りが沸いて来る。
「お前らなぁ…」
震える声を出しながら、思いっきりその何ともいえない怒りをぶつけようとしたときだった。
「あっ!そろそろ昼休み終わってしまいますね」
「じゃあ、教室に戻りますか」
「そうだな…。真弘、先に戻っているぞ」
そそくさとそれぞれ持参していたものを持って屋上をあとにする。
屋上にはただ一人。
どこにもやりようのない気持ちを抱えたまま、その場に突っ立ったままの男がいた。
そして、空を見上げれば、先程までの晴天から一転、黒い雲が近付いてきている所だった。
まるでそこに立ち尽くす男の心の中を表わしたかのような空だった…
続
【あとがき】
いかがだったでしょうか?
初の連載もので、あわあわしております。前・中・後の三編構成の予定です!
続き物と銘打ってはいますが、読み切りのような形式を目標に書いてみました。
今回、屋上メンバーを頑張って登場させてみました!
狗谷さんは難しいので未登場で…、精進します…。
しかも、珠紀の姿がありません(笑)中編で登場します!
といいますか、ヤバイです!
どうにも私が書く慎ちゃんはほんのりブラック化してしまい…げふん。
もちろん、慎司君が嫌いなわけではありません!
緋色キャラ全員大好きですヾ(´▽`)ノ♪
それでは読んでくださった方、本当にありがとうございました
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漫画やゲーム・アニメ大好きです♪
RPGやアクションのゲームもしますが、最近は専ら乙女ゲームにハマってます(*бーб*)
漫画はコミックが本棚に入りきれず、ダンボールを利用している現状です…。
お気に入り…石田彰さん/由貴香織里先生/緋色の欠片/クインロゼ☆
良ければ乙女ゲーについて、とか何でもお話したいです(´▽`)ノ
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